ここはどこ?
私は粗忽者なのでよく物を失くします。 といいますか、置いた場所を忘れてしまうんですね (*^▽^*)ゞ 。 そんなとき某ネコ型ロボットの登場するアニメの便利道具よろしく、 自分の位置を喋ってくれる装置があったら買うのにと思ってました。 時代は進んで最近のスマホはGPS機能があり、 失くした時の大まかな位置を知ることが出来てとても便利です。 ですが、範囲が広すぎて「家の中にあるのは確実なのに」と思いつつ 探し倦ねる事もしばしばあります。 残念ながらGPSというシステム上、民生上では10m程度は精度誤差が出ます。 つまりGPSを使う限りは10m以内での計測を行うことに無理があるのです。 GPS自体が軍事用技術を使えない限り、上記精度誤差を縮めることは 難しいものであると言えるでしょう。 では、代替できる方法は無いものか・・・そう考える人は当然いるものです。
じ ゃぁ、喋ってもらおうよ
先に某アニメの便利道具の話をしましたが、探しているものに喋ってもらえば その位置を見つけられるというのは確かな話です。 もちろん、位置を探すには喋る口と聴く耳と確かめる目が必要になります。 便利道具では聴く耳と確かめる目は人のそれを使ってましたが、 それらを機械を使って作ってしまったのが 今回ご紹介する「3次元位置計測システム」です。
な ぜなに「3次元位置計測システム」
いろいろな業種の方から室内における簡易な3次元の位置検出ができないか? という要求・要望が寄せられています。 現状、簡易なもので加速度センサーを利用したものが主に使用されてますが、 精度としてmmの単位になるとこれでは要望にお答えできません。 そうなると必要性の度合いから、複数カメラを用いて位置計測を行うことが ほとんどとなりますが、そのシステム大規模なものになり、 演算処理が大変複雑で、精度も決して望ましいものではありません。 そこで超音波を使用し、約0.3mmの精度と1秒間に最大1千回の距離計測を 行うことで精度の向上とシステムコストの削減を可能にし、 3辺距離の計測で3次元位置の検出に成功しました。 3辺距離から3次元位置を演算するため、ハードウェアコストは 複数カメラによるシステムと比べ、100分の1以下になります。 しかしながら超音波を使用しているため、風による揺らぎなどの影響を受け易く、 補正のための複雑な演算処理がソフトウェアにより必要になります。 3次元位置検出の用途は多岐にわたり、それぞれ検出の範囲と精度、 検出移動物の速度などは様々です。 そのため多くのパラメータを設定し、ソフトウェアは高速処理のPCなどが 必須となりますが、汎用性の高いソフトウェアの開発により 「求められる簡易な3次元位置検出」が実現可能となります。
残念ながらまだ「試作」です
このシステム、残念ながら現状は「試作」段階で、 製品としては仕上がっていません。 ですが、当社ではこんなこともやってるんだよということで あえてご紹介しています。 問い合わせ等がございましたらお気軽に当社までご連絡ください。